年金制度 社会保障制度

老齢厚生年金の繰上げ受給について減額率も含めて解説します

得なの?損なの?老齢厚生年金の繰上げについて解説します

スポンサードリンク

悩んでいる人
・年金を早くもらえると聞いたけどそんな制度があるの?

・その制度を使うと得なのか損なのか知りたい。

 

このような疑問にお答えします。

 

こんな方におすすめ

  • 老齢厚生年金の繰上げ請求について知りたい人
  • 老齢厚生年金の繰上げ請求を考えている人
  • 老齢厚生年金の繰上げ請求をすると得なのか損なのか知りたい人

 

本記事の信頼性

この記事を書いている管理人のsamkは年金業務に8年以上従事しています。老齢・遺族・障害年金の裁定件数は1000件以上経験をしています。年金の決定額が毎年下がっている現状を目の当たりにしています。

 

スポンサードリンク
Sponsored Link

得なの?損なの?老齢厚生年金の繰上げについて解説します

得なの?損なの?老齢厚生年金の繰上げについて解説します

老齢厚生年金を繰上げ請求をしたときどのような場合に得になり、どのような場合が損になるのか解説していきます。

 

老齢厚生年金の繰上げ請求ってなに?

 

老齢厚生年金の被保険者だった人のうち、昭和28年4月2日以後に生まれた人は老齢厚生年金の支給開始年齢が段階的に65歳に引き上げられました。

 

そのため60歳以降、自分の支給開始年齢までの間に年金を早くもらうことができる繰上げ請求をすることができます。

 

老齢厚生年金の支給開始年齢は以下の通り(厚生年金制度加入の女性、公務員の警察・消防職員は除く)

 

老齢厚生年金の支給開始年齢

  • 昭和28年4月2日から昭和30年4月1日生まれは61歳
  • 昭和30年4月2日から昭和32年4月1日生まれは62歳
  • 昭和32年4月2日から昭和34年4月1日生まれは63歳
  • 昭和34年4月2日から昭和36年4月1日生まれは64歳
  • 昭和36年4月2日生まれ以降は65歳

 

ちなみ、年金の請求を65歳より遅らせて請求することを「繰下げ請求」といいます。

 

≫老齢厚生年金の繰下げ請求についてのくわしい記事はこちら

 

老齢厚生年金を繰上げ請求をすることによる減額率について

減額率とは、老齢厚生年金の繰上げ請求を行ったときに、先程の支給開始年齢より早く請求すると、1月につき0.5%ずつ減額される率のことを言います。

 

例えば、老齢厚生年金の支給開始年齢が63歳の人が60歳0月で請求したときの減額率は18.0%になり、63歳1月で請求したときは17.5%、63歳2月のときは17.0%となり、62歳からもらえていた金額からそれぞれ減額されます。

 

65歳から老齢厚生年金をもらえる昭和36年4月2日生まれ以降の人は最大で30%(60歳0月で請求時)の減額率になるわけですね。

 

老齢基礎年金も繰上げ請求する必要があります⁉

老齢厚生年金を繰上げ請求するときは65歳から支給される老齢基礎年金も一緒に繰上げ請求する必要があるので覚えておきましょう。

 

例えば老齢厚生年金の支給開始年齢が63歳の人が60歳0月で請求したときの老齢厚生年金の減額率は18.0%になりますが、老齢基礎年金の減額率は30%となるので注意が必要です。

 

ただし、昭和36年4月2日以降の人は65歳から老齢厚生年金と老齢基礎年金が支給されるので減額率は一緒になります。

 

繰上げ請求をしたときと、しなかったときの年金額が同額になる目安は?

繰上げ請求をしたときと、しなかったときの年金額が同額になる目安を表にしました。

 

あくまで目安ですが参考になると思います。

 

繰上げ請求したときの年齢60歳61歳62歳63歳64歳
受給額がおなじになる年齢76歳8月77歳8月78歳8月79歳8月80歳8月

 

Sponsored Link

繰上げ請求のメリットとデメリットについて

繰上げ請求のメリットとデメリットについて

繰上げ請求をしときとメリットとデメリットについて解説します。

 

メリット

繰上げ請求することによる最大のメリットは年金を本来もらえる年齢より早く受給できることによる安心感ですね。

 

例えば64歳から老齢厚生年金が支給される人が62歳時点で生活資金が足りないときは繰上げ請求することで生活費を確保することができます。

 

また、ガンなどの病気で余命宣告された人が繰上げ請求することで年金を早くもらうようにすることができ、年金をもらえなかったということを防げます。

 

繰上げ請求をして減額された年金を受給している人が亡くなったとき、その遺族に支給される遺族厚生年金には減額率は適用されないので気にしなくて大丈夫です。

 

デメリット

デメリットは繰上げ請求することによる減額率の適用ですね。

 

一度繰上げ請求をすると減額された年金を生涯受給することになります。

 

そのため、繰上げ請求した人は、繰上げ請求しなかった人と比べると、長生きをするほどその受給総額は開いていくことになります。

 

その他にも、繰上げ請求をすると障害者特例や長期在職者特例といった特例を受けることができなくなったり、在職中は在職停止の停止対象になりますので注意が必要です。

 

繰上げ請求をするときの流れは?

繰上げ請求をするときの流れは?

メリットとデメリットを踏まえた上で繰上げ請求を希望するときは自分で年金事務所に請求書の送付を依頼しましょう。

 

通常、老齢厚生年金の請求書は年齢到達のまえに年金事務所などから送られてきますが、繰上げ請求の場合は自ら連絡をして請求書を取り寄せる必要があるので覚えておきましょう。

 

老齢厚生年金の繰上げ請求により得をする人、損をする人:まとめ

老齢厚生年金の繰上げ請求により得をする人、損をする人:まとめ

結論としては、得をする人というのは受給総額がおなじになる年齢より前に亡くなるときです。

 

逆に損をする人は受給総額がおなじになる年齢より長生きした人ということになります。

 

そのことを踏まえた上で繰上げ請求するようにしましょう。

 

いちど繰上げ請求をすると取り消すことはできないのでよく考えてから繰上げ請求をするようにしましょう。

 

ただし、病気などで余命宣告されているような場合は少しでも年金をもらうために繰上げ請求の検討をおすすめします。

 

以上、老齢厚生年金の繰上げ請求に関する記事でした。

スポンサードリンク

-年金制度, 社会保障制度

© 2021 samkblog